全教栃木のみなさん。とりわけ県立学校支部のみなさんのご奮闘に心からエールを贈ります!

 私たち香川県高等学校教職員組合(香川高教組)は、昨年(04年)2月の特別大会にて、それまで40年間余にわたって所属してきた上部組織「日高教麹町派(右派)」を離脱して、「全教・日高教」への加盟を圧倒的多数の賛成(代議員投票で賛成128票、反対4票)で決定し、04年4月1日よりみなさんと同じ「全教」のなかま入りを果たしました。

 その際、04年1月から2月にかけて、県内の全県立学校教職員宛に、全教や私たち香川高教組執行部を誹謗中傷する卑劣な出所不明のデマ宣伝ビラ「怪文書」(明らかに日高教麹町派の立場から書かれたもの)が4回にわたって送りつけられたり、さまざまな大規模な妨害攻撃が加えられました。

 しかし、組合員は何らの動揺もなく、激しい妨害攻撃を完全にはね返し、すべての専門部及び圧倒的多数の分会より「全教・日高教」への加盟決議があがったことに加え、大会直前の中央委員会では全会一致で「全教・日高教に加盟しよう」との特別決議があがったうえに、特別大会では代議員の発言のすべてが積極的に全教加盟をすすようというものばかりでした。組合規約に基づき代議員による秘密投票で採決されましたが、上記のように「全教・日高教に加盟」が128票、「日高教麹町派に残留」が4票という、圧倒的多数の賛成で全教加盟が決定され、われんばかりの大きな拍手に包まれた感動的な歴史的大会でした。

 にもかかわらず、栃木県の高校教職員の約9割を組織しているとされる「栃木県高等学校教職員組合」(日高教麹町派傘下)は、04年3月18日付け「栃高教組新聞」第1974号の誌面にて「香川高教組執行部が香川組合員へ『偽り』の情宣、日高教加盟希望の組合員を無視する強行採決」などと大きな見出しを付け、「日高教第96回特別大会において、日高教中央執行部が『香川高教組執行部が香川組合員へ偽りの情宣をし、2月21日の特別大会では、全教加盟に反対し日高教加盟を希望する組合員の意見も多く出されたが、香川高教組執行部は強行採決で日高教脱退・全教加盟を決定した』旨の報告を行った」との記事を掲載しました。
 これに対しては、同記事の内容は明らかに事実に反しており、香川高教組の名誉を大きく損なうものであることから、厳重に抗議するとともに訂正を求める旨の「抗議文」を内容証明付郵便にて栃木高教組並びに日高教麹町派に送付しました。しかし、これを栃木高教組及び日高教麹町派ともに完全に無視し続け、虚偽の報告や記事を何ら訂正しないままという不誠実な姿勢を続けています。おそらく、こうした事実関係も栃木県内の教職員は全く知らされていないことと思います。

 そもそも香川高教組が日高教麹町派を脱退した最大の理由は、運動方針そのものの相違にありました。日高教麹町派は、私たちの強い反対にもかかわらず、成績給・差別賃金を容認したうえに、教育基本法の「改正」をも容認する立場にたったばかりか、有事法制やイラク戦争・自衛隊派兵など平和をめぐる重要課題についても何らの反対運動もしませんでした。また、03年9月に日高教麹町派がナショナルセンター「連合」に「友好参加」という形での組織的加盟をしたことも、香川の基本方針と相反するものでした。今日まで一貫して憲法・教育基本法を守り生かす立場にたって運動をすすめてきた私たち香川高教組と根本的に相容れない方針を日高教麹町派が次々と打ちだしてきたことが、脱退した最大の理由でした。おそらく、こうした経緯も栃木県内の教職員は全く知らされないままに、栃木高教組によって、香川高教組を誹謗中傷する卑劣なデマ宣伝が行われたのではないかと思います。

 全教栃木のなかまのみなさん、とりわけ県立学校支部のみなさん。是非とも正しい情報を栃木の県立学校教職員のみなさんに宣伝してください。約9割も組織しているとされる栃木高教組の教職員のなかには、必ずや私たちと同じく、「憲法・教育基本法の改悪に反対し、くらしと平和、子どもと教育を守る」立場にたつ良心的な教職員が多数いるはずです。積極的に訴えてなかまをどんどん増やしましょう。
 全教栃木のみなさんの発展を心から応援します。

2005年10月3日                  

香川県高等学校教職員組合執行委員長  安部行洋

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